ビジネスのグレーゾーン
とある航空会社に勤務していた際に、総務部という部署に異動となりました。そこでは1年の始まりが、カレンダーイヤーの1月1日ではなく、フィスカルイヤーの4月1日でもなく、多くの企業の株主総会が開催される6月末の翌日が起算日なのです。すべての終わりは株主総会の当日で、すべての始まりもその翌日に設定されるのです。その理由は、株主総会は会社の最高意思決定機関として、会社の基本方針や重要事項を株主の議決権行使により決定し、経営を監督すること、であり、どのような他の会議に比べても重要な機能だからです。社内の経営会議や取締役会より決定的に重要!なのです。
何でも屋が学んだこと
その部署にいた際に、学んだことがいくつかあります。一点目は、その会社の総務部門の業務分掌には、最後の一行に、「その他 他の部門の職掌に属さないことすべて」との記載がありました。つまり会社の内外で揉め事が起こった際には、総務部で片づけてね!と言う意味です。いわゆるスイーパー(掃除人)です。私の後ろには本来いるべきゴールキーパーさえいないことになります。二点目は、「グレーなものはグレーなままで」 ポリコレの世の中で、かてて加えて日本人は潔癖な人が多いので、そのようなことはまかりならん!と怒り心頭に達する方もいるかもしれませんが、限りなくブラックに近いグレーは深掘りするとろくなことがない、という教訓をあらわします。「グレーなものはグレーなまま」で、放置する。これを大人の分別と言います。昨今の会社経営・運営は、効率化を求めるあまり、余裕分=バッファ=組織スラックを削りまくっていますね。人生にも会社にも余裕は常に必要です。

